腐女子社会人の読書感想文

読んだ漫画、小説、映画などの感想雑記。

「荒天ブラザーシップ」加藤スス

財閥血のつながらない兄×苦労性弟

妾腹の子であり母が死んだ途端に対宅に顔を見せなくなった父や兄という設定で序盤に家族が紹介されているが、後半意外とみんないい人だったということが分かるので落差が激しい。田舎で噂になると困るーといいつつそこまで大問題になったりしないのも重くなくて良い。設定はふんわりで考えておくのが良いのだと思う。

何かと父にとられがちだった兄が弟だけは自分のものにしたいという執着から恋愛感情に発展していたり、受けもなんだかんだで流されていてホントに恋愛感情なのか…?と思うところもあるが、BL風味ギャグ漫画と思って読むととても面白いので深いところを気にしないのがよい。「金へんに助けると書いて?」「鋤!」のくだりでめちゃくちゃ笑いそうになってしまった。読むと笑顔になれる乗りの作品。

末っ子×長兄っぽい雰囲気の未来番外編が収録されているのでその話でスピンオフが読みたい。