「君ありて幸福」山田袋
頼まれたら断れない人間×悪魔
お人好しな攻めが受けにに振り回されるのかと思ったら、ドンドン病んでいって家の中がゴミだらけになったり、縛ったり嘔吐させたりしていてちょっとこわい。羽としっぽにもエロスを感じない。というかちょいちょい羽が消えてるのは素の受けに戻ってたからってこと?
攻めが母親が自分を生んで死んだことで元々病んでて、それが表に出てくるの怖すぎて萌えられない。受けのまたにバービー人形突っ込まれてたの怖すぎて泣く。
河童の話、不思議ーって感じで内容は田舎に帰ったもとAV監督が若手俳優に誘われるまま抱かれるありがちな話だが、攻めが河童なんですよね。河童の場面出てこないけど…何がしたいんだ…
「汝隣人を射止めよ」熊猫
堅物幼馴染×愛されおバカ系ビッチ 幼馴染
受けが誰とでも寝まくっている割に周囲から恨みを買っていないのが愛され上手という感じが出ている。攻めと受けの中が良いために攻めに恨みを持つ生徒に無理やりされそうになったところを攻めに助け出されて抱きしめられたことで自分の気持ちを自覚するというのが王道。セフレとして出てきていたキャラもナチュラルに受け攻め共に仲が良くて不穏になる雰囲気がないアッパーな感じも良い。書下ろしで攻めくんがずっと受けのことを好きだったにも関わらずどんどん受けが相手を作るので無表情になっていったエピソードが描かれていて面白かった。セフレ君は本気で受けのことを好きで身を引いていたのでちょっとかわいそうだった。スピンオフが読みたい。
「カッパーレッドの悪魔」春之
お人好しな童貞×メンヘラ気味の売り専
変な人を引きつけがちな攻が落としたキャラクターキーホルダーを人質にされ、売り専の受けを家に泊めることになるという王道的ストーリー展開。でも、攻めがこじらせ童貞なので受けに喘がされてるのが笑える。家業を引き継ぎたくなくて家を飛び出している攻めと家族から虐待を受けていて(?)自傷癖がある受けの対比が辛かった。受けの身体に入ってる入れ墨にリスカ跡が重なっているのを見て、昔飼われていた男にでもやられたのかと思ってたけど、お姉さんが彫師だったので考えすぎだったのかも。普段明るく見えてる受がふとした瞬間にトラウマを思い出しちゃう表現に正直萌えました。一途に自分を必要としてもらいたかった受が、家族と決別してきたことをずっと悔やんでた攻が家族と仲直りするのを助けるって、二人は出会うべくして出会ったんだなぁと思う。
「エレベーター・ストラテジー」春之
年下口下手無表情攻め×長髪年下ゲイ受け
同期入社だけど一つ年下の攻めにバカにされがちな受け。実は口下手なだけで攻めは受けのことを心配して話しかけている。深夜残業後の疲れマラをエレベーターで触られ、挿入までされてしまう勢いがすごい。毎回エレベーターを止めてやっているせいで心霊現象だと思われる二人。応接室でもやったりしていてとことん狭い場所でのエッチにこだわってるんだなぁと感じた。ストーカー化してる元彼怖すぎ。攻めがストーカー仕返して撃退するのとても良かった。二人のビジュアルが兵摂にしか見えないのも、関係性も割とまんまなのも良かった。
「きこえる」橋本あおい
ラジオパーソナリティ×リスナー 年の差 両片思い
受けが周囲と積極的にかかわれるようになるきっかけを与えたという点で受けが攻めを好きになる理由はよくわかるのだが、リスナーとよくオフ会を開いている攻めがなぜ受けに特別な感情を抱くに至ったのかがいまいちわからなかった。
ただ、リスナーと親しくなりすぎるのは良くないと理性が働く攻めはヤリチン感がなくて好感度が高い。受けが就職するころまでお互いが両片思い状態を続けているというところも純情な感じでとても良い。
「25時、赤坂で」夏野寛子
俳優×俳優 元同級生 セフレ
:絵がすごく綺麗。受けの天然な感じと意外とゆるい感じの攻めが受けのことをちゃんと見てて暴走しないようにしてくれているのが現代式スーパー攻めという感じ。大学の先輩でもともと憧れていたという設定もあるうえ、料理ができて、気遣いもできる。ハイスペック彼氏というのか。受けが頑張り屋なんだけど、真面目故に変な方向に頑張りを発揮してゲイバーに行ったり、攻めとHなこと(挿入まで行かず)をしてしまうのがにやにやしてしまいそうになる。攻めに対しての恋愛感情ともともとの才能もあって同性愛者役のドラマがはまり役になり売れたのもめでたい。実は見た目でしか評価してもらえない攻めがモデルになるといったときに演技をやらないなんて馬鹿だといってくれた受けのことをずっと攻めは気になってたっていうのがわかるのも、話の構成がちゃんとしていてとても良かった。ときめきベースにちょこっとずつ笑えるところもありつつ、脇役もちゃんとキャラが立っていて、話の作り方が本当にうまい作家さんだと思う。クランクアップ後、今までは演技の勉強と理由をつけていたHを、やりたいからやるというスタンスで挿入まで行ったのが大変萌え。